【山木兼隆館】平家を征する最前の一箭!「源頼朝」挙兵の地【香山寺】(静岡県伊豆の国市)
静岡県
2022.05.18
Data
築城:1179年(治承3年)?
築城主:山木兼隆?
主な城主:山木兼隆
所在地:静岡県伊豆の国市韮山山木
所要時間:50分
Point
■平家打倒の挙兵をした「源頼朝」の最初のターゲット
→1160年(永暦元年)に14歳で流罪となった源頼朝
→20年後の1180年(治承4年)に「以仁王の令旨」を受け挙兵!
※頼朝の家臣の「佐々木経高」が最初に放った矢は『吾妻鏡』で、
「源家が平家を征する最前の一箭なり」とカッコよく記されている
■最初の攻撃対象となったのが、近隣の「山木兼隆」(平兼隆)
→平時忠(清盛の義弟)に仕えた平氏の一族だった
→父とトラブルになり1179年(治承3年)に伊豆に流罪
※同年の平清盛の政変で、伊豆の領主が平時忠に!
山木兼隆も復活して、伊豆の目代[現地の代官]になる
■源頼朝は「意趣(恨み)があったため」に襲撃したという
→軍記物では「北条政子が山木兼隆に嫁ぐことになり…」という流れ
■館跡と伝わる場所は住宅街になっていて遺構は特になし
→「韮山城」や「江川邸」から徒歩圏内
■館跡の北には山木兼隆の菩提寺の「香山寺」がある!
パラメーター(5段階)
防御力 ★
映えレベル ★
知名度 ★
アクセス ★★
その時歴史が…度 ★★★★★
館跡の入り口(小高い丘になっている場所に山木兼隆の館があったと伝わる)
フェンスには「この先の高台一帯が平兼隆館の跡」ですと書かれた案内板
館跡の入り口から西側を眺める(目の前のこんもりした山が「韮山城」!)
高台の中腹付近(少し北には共に討たれた堤信遠の館があったとされる)
坂道を登った先(周囲は住宅地になっていて遺構は見られない)
北側の風景(源頼朝の軍勢が襲撃してきた方角で、堤信遠の館があった)
坂道の先の民家にある「兼隆館跡」の石碑(木の麓にあるのがそうです)
館跡の北にある山木兼隆の菩提寺「香山寺」(石門は江川邸にあった韮山県庁の門だったそう)
香山寺にある山木兼隆の供養塔(寺の名前は山木兼隆の法名が由来)
山木兼隆の供養塔の案内板(建立されたのは1990年[平成2年]らしい)
香山寺の境内(足利家時[尊氏の祖父]が再興、北条早雲が保護した歴史があるそう)
香山寺から見た館跡方面(左手の小山が韮山城で、その先に蛭ヶ小島がある)
【山木兼隆館】平家を征する最前の一箭!「源頼朝」挙兵の地【香山寺】(静岡県伊豆の国市)